令和6年度 会長挨拶

「新たな教師の学びの姿」の実現を

日立市教育研究会長 於曽能 弘樹

令和6年度の定期総会においてご承認をいただき、歴史と伝統のある日立市教育研究会の会長を拝命いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

昭和から平成、令和と日立市の諸先輩方は、苦労を重ね各時代の課題解決に立ち向かい、自主的、創造的な研究活動や教育実践を根気強く継続し偉大な業績を残されてきました。その伝統を途切れさせることなく継承し、今日的な新たな課題を解決し、さらに発展させなければならないという責任感・使命感を強くもって、今年度の各事業の推進に尽力する覚悟です。微力ではございますが、本部役員・理事・各研究部長の皆様をはじめ、全教育研究会員の皆様のお力添えをいただき、日立市教育の充実・発展のために誠心誠意努めてまいります。


さて、日立市教育研究会は、市内の教職員の職能向上と教育の振興を図ることを目的として、22の専門部に分かれて講師を招聘した研修会や授業研究会、有識者の講演会等の開催、学校外の機関と協力した文化事業や運動事業等の計画と実践を行う組織です。令和6年度も、市内の園・学校等に勤務する約1000人の教職員が知恵を出し合いながら、目の前の子どもたちの希望や夢を支えるため、活動を続けてまいります。

その目標として、本年度は「子ども一人一人の確かな学びと豊かな育ちを実現する教育の研究と実践 ~市内全教職員の力を結集したチームひたちで~」をスローガンに掲げました。日立市教育大綱及び日立市学校教育振興計画の基本理念「未来を拓く人づくり」の具現化を図るため、「広い視野で世界にはばたく考える子」「たくましく未来を切り拓く元気な子」「地域を愛し心豊かに生きるやさしい子」すなわち「ひたちっ子」を育てるという重要な役割を、日立市教育研究会は担っています。


その役割を果たすためには、私たち教師自身が研修意欲を向上させ、「新たな学びの姿」を意識することが大切です。

○変化を前向きに受け止め、探究心をもちつつ自律的に学ぶという「主体的な姿勢」

○求められる知識・技能が変わっていくことを意識した「継続的な学び」

○新たな領域の専門性を身に付けるなど強みを伸ばすための「個別最適な学び」

○他者との対話や振り返りの機会を確保した「協働的な学び」

学びを生かし、自らの資質向上のために専門性や人間性を高めていく場として、日立市教育研究会はその格好の組織だと捉えています。「学び合う・磨き合う・高め合う」を合い言葉に、子どもたちのお手本となるような「新たな教師の学びの姿」を実現させていきましょう。